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Vol.8知って欲しいアレルギーのこと

大人の食物アレルギー

アレルギーについて知っておきたいことを、認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク 事務局長 専務理事 赤城 智美氏にお伺いしました。

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    認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

  • 認定NPO法人アトピッ子地球の子ネットワーク

    事務局長 専務理事

    赤城 智美

    1993年にアトピッ子地球の子ネットワークを設立。人と自然がよりよく共存することを願い、食物アレルギーの子もそうでない子も皆で楽しく過ごせる環境教育キャンプを120人規模で例年開催。1995年以来、大規模災害時に食物アレルギーの人への食料支援を行うほか、新型コロナ禍で経済困窮した人やひとり親家庭へのアレルギー用粉ミルク・アレルギー対応食品の無償提供も2年継続して行った。学校・自治体・食品企業などでの講演活動にも取り組んでいる。

職場で起こる誤食事故

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  • お土産が引き起こすやっかいなこと

    お出かけや旅行をする人も増えてきて、職場にも「手土産」「差し入れ」「お土産」など食べ物が登場する機会が増えたのではないでしょうか。お土産を周りの人たちと分け合って食べることは、きっとありふれた日常の出来事だと思います。でも食物アレルギーの人にとってそれは、時々やっかいな出来事になることがあります。

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  • ひとり歩きする表示のない食べ物

    職場でシェアされその場で口にするのは、たいてい飲み物かお菓子です。アレルギー表示が普及する前は、包み紙や外箱には原材料表示があっても、中の個包装には何も書かれていないことがほとんどでした。包み紙をはがしたり箱から出したりしてしまうと、お菓子は原材料表示がないままひとり歩きを始め、みんなの手に渡ることになります。

    何が入っているのか想像できそうなものでも、味や香りに変化をつけるために予期せぬものが入っていることがあります。例えば、手作り風ビスケットにそば粉が入っていたり、饅頭にくるみやアーモンド粉が使われていたり…。驚きやわくわく感を届けるための仕掛けも、食物アレルギーの人にとっては、とても危険なものになってしまいます。

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  • 原材料表示もシェアする習慣を

    個包装に原材料が書かれていない食べ物をシェアするときは、「原材料表示を見たい人はここに置いておくね」と声を掛け合う習慣が浸透するといいですね。お菓子の箱の横に原材料表示がある包み紙を置いたり、見やすくダブルクリップで箱に止めたり。誤食防止だけでなく、カロリーや塩分が気になる人にも優しい配慮になります。

おしえて!赤城さん

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  • Q 小麦のアレルギーになったら稗(ひえ)や粟(あわ)の味噌や醤油を使わないといけないの?

    A 最近の医療現場では「醤油の発酵に使われた小麦の酵母は、小麦アレルギーでも問題なく食べられることが多い」と認識されるようになりました。「小麦アレルギー患者は雑穀を食べなければならない」というイメージは昔のものです。ただし敏感な人もいるので、小麦アレルギーの人に食べ物を提供するときは、醬油の小麦は食べられるかどうか確認したほうがよいでしょう。

  • 写真やイラストはイメージです。